歴代アメリカ大統領のイスで大統領気分に 

ホワイトハウスが認めた実力


世界各国の美術館や博物館にも展示
 1960年代以降から、歴代アメリカ合衆国大統領に仕えてきたイス「シエスタ」。米国ホワイトハウスで、大統領や要人たちがこのイスに座り、そして愛されてきた。柔らかくナイーブなほどに肌触りの良さを感じさせる牛革張りの表面。この上で、時には歴史に残るような政治の意思決定をはじめ、数々の執務がなされてきたことだろう。
 
 どこまでが公務かプライベートか判別がつかないほど緊張の連続で気が休まる暇もない大統領や要人たちの気持ちを落ち着かせ、リラックスの境地へと誘っていたこともあったのではないだろうか。まさに大統領を縁の下の力持ちとして支えてきたことは、“功績”と表現しても差し支えはないと想像に難くない。
 
 いつもあなたの身近にいてくれるイス。そのイスに求めているものは何か? 座り心地、丈夫さ、それともデザイン性。シエスタはそのどの要素も満たしている。だからこそホワイトハウスに16脚納入されたほか、世界中のVIPクラスの人々に愛されてきたのだから。

シエスタブランド


ロウバック(アーム付き)23.5万円
 シエスタはノルウェーの著名デザイナー、イングマール・レリングがデザイン。1966年にノルウェー・デザイン賞を受賞したのを機に、世界的に注目を集めることになった。北欧で家具のデザインといえば、レリングの名前は必ず挙がるほど。その作品はスミソニアン博物館(ニューヨーク)、オスロ工芸美術館(オスロ)など世界中の博物館に収蔵されているように、その芸術的評価の高さがわかる。
 
 イスそのものは無駄な飾りつけはないに等しい。ハイバック、ローバックともにシンプルなデザインで、圧迫感を与えることもなく空間を広々と感じさせてくれる。飽きが来ることもなく見るほどに、風合いが増してくるようだ。

牛の肌触りと力士が座っても壊れない耐久性


座り心地抜群にして頑丈
  100頭のうち5頭分しか採れないという牛革「アニリン革」を使用。世界最大の高級レザー会社「エルモレザー」が一級の手作業の技術をもってしても6週間も掛かるというもの。その素材に違わぬ軽い肌触りには、やはり、VIPたちも座った瞬間に驚きの声を上げるという。牛の肌に触るかのように、そして冬は暖かく、夏は涼しい。この革は、日本ではシエスタ以外にはほぼ流通していないだけに、たいへんな驚きをもって迎えられることが多いそうだ。そして背骨のS字ラインの形は、座った場合に背中がぴったりと吸収されるように工夫されてもいる。
 
 その一方で外見の繊細な造りは、どちらかと言えば見た目は華奢に映り、とてもではないが、長持ちしそうには見えない。しかし、ノルウェーのブランドらしく、身長180㌢超が当たり前という、ノルウェー人男性が座っても大丈夫なように造られている。また日本では、大相撲のある力士も長年愛用していたそうで、耐久度の高さという点においても、非の打ち所はないだろう。

パーソナルチェアー、ソファー両方に使える


ペールグレーでレイアウト
 座る人に優しく、そしてその優しさを長年持続させる。それは、実際に使う人へのホスピタリティを汲んだ造り手の思いが、このイスに結実されているから。今回紹介するのは、シエスタクラシックのハイバック(22万円)、ローバック(19万5000円)。そして同クラシックのハイバックアーム付き(26万円)、ローバックアーム付き(23万5000円)。オットマン(9万5000円)、革の色は黒とペールグレーの2色。パーソナルチェアーだが、アーム無しのイスを3台合わせてソファーとして使う人もいる。組み合わせ次第でどのようにもアレンジすることができるため、あなたの部屋にも違和感なく溶け込むことだろう。

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