細野環境相「燃料がどこか判らないが冷却された」

 東京電力福島第一原発の事故収束作業で、政府は冷温停止状態を発表したが、政府・東京電力統合対策室は16日会見し、細野豪志環境相も「燃料の場所がどこにあるにしても、冷却されているという状態」と安全を強調した。

 細野環境相は「どこに燃料があるのか、原子炉をあけてみなければ誰もわからない」と不安な部分ものぞかせたものの 野田首相に続いて、冷温停止という認識を再確認。「燃料の場所がどこにあるにしても、冷却されているという状態」と述べた。

 それを受けて、サイトの外にはまだ大きな問題があると認識。除染、賠償、住民の健康不安を取り除くことなどをしっかりと行うためにも体制を強化していくという。作業を進めるため、また作業員の安全確保のためにも、人員数を確保したい考えを示した。

 細野環境相は、いずれにせよ「廃炉までは30年は覚悟している」とも述べており、今後はさらに長い作業工程が待っていることには違いない。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる