NYタイムズ名物女性CEOが突然の退任

 米新聞大手NYタイムズ社は、ジャネット・ロビンソン最高経営責任者(CEO)が年内いっぱいで辞任すると発表した。後任はまだ決まっていない。当分の間は、会長であるアーサー・サルツバーガー・ジュニア氏が暫定的に兼任する。

 NYタイムズは、辞任する理由は明らかにしておらず、ロビンソン氏は今後も1年間は同社のコンサルタントを務めるという。

 今年第3四半期(7~9月期)決算は売上高こそ微減だが、純利益が426万ドルの赤字から、1568万ドル(約12億円)の黒字に転換した。電子版を有料課金ビジネスとして軌道に乗せた手腕は高く評価されているだけに、惜しまれる退職となった。

 2004年から現職に就任し、最悪期を建て直し脱したかに見える。ロビンソン氏はサルツバーガー会長からの信任は厚かったとされるだけに、急な退職は2人の関係に何か変化があった可能性もあり得る。

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