金正恩氏は4月に節目迎える

 北朝鮮の金正恩氏の現在の肩書は、党中央委員会委員、党軍事委員会副委員長。名目上はトップではないが、すでに「金正恩大将命令第1号」とお墨付きも得ており、来年4月には名実ともにトップに立つのではないか、との見方が強い。

 4月15日は金日成生誕100周年にあたり、4月25日は軍創設80周年にあたるという重要な節目を迎える。これまでの北朝鮮の過去の例から察すると、大規模な軍事パレードなどが行われており、今回もそうした行事が開催されると見られる。

 北朝鮮問題の専門家である伊豆見元・静岡県立大教授は、外国特派員協会で講演し、正恩氏と軍部との折り合いについて「軍をうまくコントロールできるかどうか」としたものの、「(制度や体制を)改革、解放という認識はされていても、それを実現しようという人物はいない」と語り、体制を揺るがすまでの可能性には否定的だった。

 日本への攻撃についても否定的だが、ただし「軍事的な行動に出てこないように日米、米韓の同盟は重要だし必要」と念を押した。

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