体外受精で8つ子を授かった中国富豪

女子大生を「代理母」に使った疑惑も

 こうした8人の育児ができるのは夫婦の経済力があってこそ。体外受精と代理母で100万元以上(約1200万円)はかかったと見られるし、さらに11人の保母さんの給料を含めた子供たちの養育費用は月々10万元(約120万円)を超える計算だ。

 8つ子ちゃんの“奇跡”は、今、中国で議論を呼んでいる。「一人っ子政策」下の中国では、双子や三つ子などの多胎児についての罰則規定はないが、2003年以降、代理母出産は禁止されているからだ。

 広州市・衛生部では、医療機関を調査する方針だというが、夫婦にとって富豪であり続ける限り罰は恐れるものではない。広州市は思わぬ収入に喜ぶだけだろう。とすれば、お金さえあれば子供をいくら育てても問題にならないのだろうか。

 また、今回富豪夫婦が雇った代理母は有名大学の女子大生ではないかとの報道もあり、広がり続ける中国の「代理母ビジネス」に対して疑問の声が上がっている。

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