「66歳社長定年」のパナソニック、大坪社長の進退は?

 2012年3月期に4200億円もの巨額赤字を出すパナソニックで、大坪文雄社長の「交代」を求める声が広がっている。大坪氏が決めたテレビ事業の投資が赤字の原因というだけではない。パナでは「創業者の松下幸之助をはじめ、67歳を超えて社長を務めたことがない」(パナ役員OB)からで、来年9月に67歳になる大坪氏には“定年”が迫っているというのだ。社長交代があれば「引責」と言われるのは必至で、続投したら「内規違反」となる大坪氏。果たしてどんな選択をするのだろうか――。

巨額赤字は判断ミス?

 「松下幸之助はかつて、『責任を取るのがトップの務め』と話している。4000億円を超える赤字を計上するのに、トップが責任を取らなければ社員のモラル低下は避けられない」。パナソニックの40代男性社員はこう話す。


パナソニックの大坪文雄社長
 パナでは、中村邦夫社長(現会長)時代の2002年3月期に4310億円もの最終損失を計上しているが、あのときとは状況が異なるという。「中村社長のときは、社長就任直後に膿を出すという決断をした結果で、その後にV字回復を果たした。大坪社長の場合は、自らの判断ミスで赤字を出すことになった」と解説する。

 今回の赤字は、大坪氏の出身部門である「デジタルAVCネットワーク部門」の不振によるもの。2010年度に、4500億円を投じて巨大液晶工場(兵庫県姫路市)とプラズマの尼崎第3工場(同尼崎市)を稼働させている。

 最終決断をしたのが大坪社長だった。

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