Twitterフォロワー数は何円になるか訴訟

 米SNSツイッターの「つぶやき」にいくらの価値が存在するか、あるいは「フォロワー」にどのくらいの価値があるのか? 今後の重大な? 判例となりそうな、この点が争点になっている裁判が米国で争われている。

 米NYタイムズによると、モバイル向けメディア「Phonedog.com」が米カリフォルニア連邦地裁に、以前在籍していた男性を相手取り、アカウント所有権を巡って損害賠償を求めた訴えを起こしたという。

 この男性(記者)は、同社在籍時に「Phonedog.Noah」というアカウントを使用していたという。これが約1万7000フォロワーを獲得していたのだそうだ。退職後もアカウント名を変更して使用していたが、そのツイッターの価値の源泉は、在職中のメディアの力を使ったおかげだ、というのが原告の主張だ。

 そして、金額的に試算した結果が、1フォロワーあたりが2.50ドル(1カ月あたり)、8カ月間使用したために、総額で34万ドル(約2600万円)だという。

 同じ論理でいけば、「元●●新聞●●部長」などという看板で商売をする人も多いが、それらも被害を訴えることができるのではないだろうか。

 とにかく、ソーシャルメディアの価値を定量化したのは前代未聞。そのアカウント所有権が問われるという訴訟は、今後のソーシャルメディアのアカウント所有権の在り方、さらにはその定量化という意味で大事な判例となる。


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