東電福島第一タンクの水低下は元日の地震が原因

 東京電力福島第一原発4号機で、燃料プールの横のタンクの水位が異常な速さで低下していることを確認した件で、原因は元日の地震によって収納スペースの原子炉ウェルと、プールの間の隙間に変化が生じたために水位が低下したと発表した。

 元日の夕方、4号機の使用済み燃料プールに隣接する「スキマサージタンク」の水位が通常よりも速く減少していたことが確認されていた。

 東電によると、スキマサージタンクの水位低下に相当する減少量と、原子炉ウェル水位上昇に相当する増加量がほぼ同等だったという。そのため地震が原因で、両方の間の隙間の状態に何らかの変化が生じたと見ている。


福島第一原発4号機建屋(東京電力提供、9月)

 原子炉ウェルとは、原子炉圧力容器および原子炉格納容器の蓋を収納している空間で、定期検査中はこの空間を満水状態にし、燃料交換などを行う。

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