シティカードジャパンは、レストランなどでクレジットカードの支払い時にサインなしで決済できるサービスを29日から開始する。
サインなしのサービスは業界初。支払い時の手間が省けるほか、接待などでスマートに決済できるため、富裕層や法人向けに売り込む。国内のカード会社は利用額の多い富裕層向けに力を入れており、今後同様のサービスが広がる可能性もある。
新サービスは、「ダイナースクラブ サインレス・スタイル」。クレジットカード「ダイナースクラブ」の会員が対象となる。事前にシティカードに電話で連絡し、本人確認や利用額の上限を設定。シティカードは利用するレストランに連絡し、レストラン側はカード利用者に予約確認することで、本人へのなりすましなどを防ぐという。
カード利用当日は、カード提示やサインは不要。シティカードでは「日本では同席者の前でサインすることに抵抗感のある顧客が多い」と分析、利便性を顧客にアピールする。
当初、利用できる店舗は焼肉店「叙々苑(一部店舗)」や銀座の高級レストラン「ベージュ アラン・デュカス 東京」などシティカードと提携する都内の10の高級店。今後、提携する店舗や地域を順次増やしていく。