ノーベル賞受賞者4人を含む科学者たちが25日、政府行政刷新会議の「事業仕分け」で科学技術予算の削減を決められたことについて、真っ向から批判する記者会見を東京都内で行うという異例の出来事が起きた。
事業仕分けで、次世代スーパーコンピュータ開発などが凍結や削減の対象となった。これに危機感を抱いた、江崎玲於奈、利根川進、野依良治、小林誠のノーベル賞受賞者各氏と、数学界のノーベル賞「フィールズ賞」を受賞した森重文氏らが出席した。
仕分け人の「世界2位ではダメなのか」などとの指摘が報道でもクローズアップされた。科学者はこの日、反対声明を出し、事業仕分けと、将来の科学技術立国という国家像とのズレなどを指摘した。