ペプシがスーパーボウルCMをやめSNS展開へ

 米飲料大手ペプシが来年2月のNFL王座決定戦スーパーボウルへの広告を中止し、その分をソーシャルメディアなどのインターネット関連の広告に資金を投入するという勝負に出る。世界の広告業界に大きな影響を与えることは必至だ。

 ペプシが、世界一CM料金の高いスーパーボウルの中継のスポンサーから降りるというというのは世界の広告業界にとって大きな関心事。というのも、30秒間のスポット広告の料金が約300万ドル(約2億7000万円)。ペプシは、この中継に1987年から23年間、毎年出し続けてきた。ただ、ここにきて放送時間が限られるTV広告を見直し、長時間のコンタクトが可能なソーシャルメディアに舵を切る。

 昨年は世界中で約9500万人がTVで中継を見ており、視聴率は42.1%と関心が高いのは相変わらず。また一方で、18歳から34歳の年齢層の85%がフェースブックなどのソーシャルメディアを使用している。そこに目をつけ、2000万ドルを投入するのだという。急速に拡大するソーシャルメディアに魅力を感じており、来年の1月から、この展開を世界規模で広めていこうとしている。

 一方、ライバルのコカコーラは、スーパーボウルの広告出稿に関しては結論を表明していない。


2002年のペプシCM。出演はC・クロフォード。

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