スティールがサッポロ株主に委任状勧誘!全面対決へ

 米投資ファンドのスティール・パートナーズは8日、サッポロホールディングスの株主総会(3月30日)で、株主提案している10人の取締役選任を通すために、委任状勧誘をスタートしたと発表した。

 スティールは、内藤由治・元ポッカコーポレーション社長ら新任6人と社外取締役を含む現職4人の計10人の取締役選任案を提案。その案に対して他の株主の賛同を求める意向だ。

 株主に充てた書簡の中では「株主提案候補者と独立候補者が共に選任されることにより、取締役会の継続性を維持しつつ、サッポロを再生し、指導体制を一新し、そして長期的な企業価値向上に必要な経営陣の刷新をもたらすことができると確信しております」と述べている。

 また、スティールは東京、大阪など全国7カ所で株主に対する説明会を行うのだという。スティールはサッポロ株を18%保有する筆頭株主。

 サッポロは傘下のサッポロビールの福永勝社長(62)が福島県内で女性にけがをさせたとして傷害容疑で書類送検されている。株主総会を前に、3月25日付けで社長が交代するなど迷走している感をうかがわせる。サッポロ側はスティール案に反対の意向を示している。

 今年の全面対決は、どちらが勝つのか?

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