蒸し暑そうなタイでワイン?ワインクーラー?と不思議がられそうですが、今やワイン評論家の間でも話題の新緯度帯ワインの最前線として、タイのワインは話題になっています。なかでもマンダリンオリエンタルなど高級ホテルでも提供されているモンスーン・バレー・ワインMonsoon Valley Wineを作っているのがサイアムワイナリー社Siam Winery。日本にも輸入されていて、タイレストランでも親しまれており、輸入されているビンテージワインは、白のコロンバールColombardの87点をはじめ、すべてパーカーポイント80点以上を獲得。飲めば、ちょっと意外なおいしさに驚かれると思います。このコロンバールの白ワインは、フルーティな香りに酸味のある清々しいテイストで、私も大好きなワインの一つです。
さて、これらのワインが作られているワイナリーが、バンコクから程近いサムット・サコーンとホアヒンにあります。収穫時期は12~3月ですが、この二つのワイナリーがそれぞれ象でワイナリーを回ったり、ボートでブドウを収穫したりとユニーク。私は、両方を訪れたのですが、まずはバンコクから近い水上ブドウ園と甘味のある完熟のブドウを使ったワインクーラー“スパイSPY”をご紹介したいと思います。
水上ブドウ園
水上ブドウ園(チャオプラヤデルタ)があるのはバンコクから西に約60km、タイの観光地として有名なダムヌンサドゥアックの水上マーケットにも程近い場所です。元々、雨の多いところなので、水があふれないように用水路が縦横無尽に掘られており、その間に浮かぶ陸地でブドウが栽培されていることから、Floating Vineyard水上ブドウ園と呼ばれるようになったとか。水路から水をそのままブドウにやることもできるし、理にかなっているわけですね。ブドウの収穫は手摘みで、小舟に乗せて集積所まで運ぶそうです。
水上ブドウ園のボート 撮影/Tsuguru Dobashi
この水上ブドウ園のブドウは甘めなので、ワインクーラーのスパイSPY向け。このスパイは、白ワインベースの爽やかなホワイト、フルーティなロゼ、赤ワインベースで濃厚なレッドと3種類あって、ボトルがとってもかわいい。どちらかというと食事と共に飲むワインというより、アペリティフとして楽しむお酒です。
バンコクのスーパーで売られているスパイ
タイではとてもポピュラーで、スーパーなどにも置いてありますが、日本だと総代理店である池光エンタープライズのサイト(http://www.ikemitsu.com/)から購入するか、タイレストランでオーダーするか。画像は、私のお気に入りの六本木にあるタイレストラン「ジャスミンタイ」で撮ったもの。最初の一杯にこんなお洒落なタイのワインクーラーをおすすめできれば、タイ通な感じです。ボトルの色合いも素敵なので、お花見など屋外で楽しむにもぴったりです。