大手ヘッジファンド「ブルークレスト」が本社移転

 ヘッジファンド大手のブルークレスト(Bluecrest)は4月から、本社を英ロンドンからガンジー諸島に移転したことを発表した。

 創業者マイク・プラット氏が投資家にあてた書簡によると、4月から英国でヘッジファンド規制が強まったこと、が大きな移転の理由だという。同社は昨年からスイスにファンドマネージャーらの一部を移すということを明言していたが、本社まで移転していた。

 英国が法人税28%なのに対して、ガンジー諸島は10%。また、スイスのジュネーブにも大規模なセンターを造り、ファンドマネージャーたちは英国の高率な所得税を回避させるために移すのだという。

 もちろん、従業員はロンドンに残るという選択肢も与えるが、年内に70人はスイスに異動させるという。ニューヨーク、ボストン、シンガポールなどのオフィスに異動するという選択肢もあるという。

 ロンドンを拠点とするヘッジファンドには、まだまだスイスなどへの引っ越しを考えている会社もあり、米NYと並ぶヘッジファンドの本場は激震に見舞われている。

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