T・ウッズ選手復帰の裏で最も儲けた人は?

 プロゴルフメジャー大会のマスターズトーナメントで復帰し4位と好成績を収めたタイガー・ウッズ選手(34)。度重なる不倫騒動は選手生命を脅かすほどの大ダメージだったが、その裏では早期に復帰させ、大きく儲けた人物がいた。それは?

 その人物は、広報コンサルタントのアリ・フライシャー氏。ジョージ・ブッシュ大統領時代にホワイトハウスの報道官を務めた広報の専門家。海外のメディアなどでは「PR guru」などと紹介されているほど。

 確かに、ここまでの手腕は見事というほかない。2月の会見時には、出席メディアを限定。しかも、質問なしという一方的な発信。だが、不倫騒動が最もホットな話題であったことを考えれば、それでもメディアは「生ウッズ」の姿と音声を欲しがるのは当然で、欠席はあり得ない。結果として、ダメージを最小限に抑えた。

 また4月5日の会見は、プロ野球メジャーリーグの開幕戦にぶつけるなど、基本通り、不祥事会見の常套手段を用いて大きく取り上げられないようにした。そしてマスターズ終了後の休養宣言。これでインターバルをとって、世間の熱をもう一度冷まそうというのだろうか。

 いずれにせよ、フィッシャー氏がいなければ早期復帰は難しかったことは間違いないだろう。こうした超一流のコンサルタントは、ウッズ選手クラスならば、少なくとも数千万円、場合によっては1億円以上の金額で契約を結んでいると見られる。
これも、何でも商売にしてしまう「アメリカ商人」の逞しさだ。

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