世界経済に悲観的な富裕層、1位モナコ人、2位日本人

 英バークレイズ・ウェルスは24日、20カ国・2000人の富裕投資家を対象に行った調査レポートを発表した。それによると、100万ポンド(約1億3000万円)以上の投資資金があり、かつ「今後5年間の世界経済の見通しを悲観的に考えている」とする富裕層が最も多いのはモナコで、2位が日本、3位が米国だった。

 今後5年間で経済が悪化すると考えていた投資家の割合は、モナコ人は52%、日本人35%、米国人25%、スイス人17%、英国人16%だった。

 反対に、最も楽観的だったのはスペイン人で、今後5年間で世界経済が上向くと予想する投資家は40%だった。次にカタール人(34%)、サウジアラビア人(32%)、アイルランド人(26%)、インド人(26%)が続いた。

 また投資資金1000万ポンド(約13億円)以上の投資家の25%が今後5年間で世界経済は悪化すると答え、今後良くなると答えた人は15%だった。1000万ポンド未満の投資家で悪化すると答えた人は17%、良くなると答えた人は18%で、資産規模が大きい投資家の方がより悲観的であることがわかった。

 バークレイズ・ウェルスのチーフエコノミスト、マイケル・ディックス氏は「世界の裕福な投資家たちは、経済学者よりもはるかに世界経済の見通しに対して悲観的だ」とコメントしている。

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