スティールがサッポロに経営陣刷新を要求

 米系投資ファンドのスティール・パートナーズが、サッポロホールディングスに対して、2010年1~3月期の業績を受けて経営陣刷新を含めた経営改革を求める書簡を送ったと発表した。

 スティールがサッポロHDGの村上隆男社あてに送った書簡によると、「このような業績不振を株主は到底受け入れられるものではありません。村上社長の主導の下、貴社は業績予想の未達を繰り返しています」と批判した。

 そして、2010年1月に予想した2010年度の国内ビール売上昨年比5%増についても「貴社の売上が年を追うごとに減少していることや、貴社が過去5年間にわたり経営計画を達成できていないことから、私どもには、貴社がそのような5%増の予想を達成することができるとは到底思えません」と否定的な見解を示した。

 スティールは17%以上の株式を持つ筆頭株主で、今年の株主総会でも経営陣刷新などを要求したが、否決されている。今回も経営陣刷新を求めて、臨時株主総会の開催などを訴えている。

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