東アジア一の大富豪が中国、香港に超強気

 華僑ナンバー1の大富豪、李嘉誠氏(り・かせい、Li Ka-shing)が、香港の不動産価格について「リーズナブルだ」との見解を示した。また香港株についても「今後10年は売らない」とした。

 米誌ビジネスウィークによると、李氏は、上海と香港に株式新規公開(IPO)が予定されている中国農業銀行の株式を引き受けることを考えているのだという。欧州経済の破綻懸念についても「中国経済は耐えうる力がある」とし、不動産と株式についても強気で、高騰を続ける不動産価格については「リーズナブル」とし、香港株は新たに購入したものもあり「今後10年は売らない」とした。

 李氏の見通しは注目を集めたが、先見の明は一目置かれており、香港の発展を見越して、電力を独占する企業を買収したり、不動産を所有するなどした。また、天安門事件で多くの企業が海外に脱出した中で、逆に中国への投資を倍増させたり、金融危機時にも中国、香港への投資を加速させ資産を膨らませたことでも知られる。

 李氏は香港最大の企業集団・長江実業グループの創業者。米経済誌フォーブスによれば、資産265億ドル(約2兆円4000億円)。李氏は華僑として世界最大の、また、中華・香港経済圏を含む東アジアでも最大の大富豪。現在81歳。

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