英国ビジネスマンに、BOTOX注射が増えている

 ボトックス(BOTOX)は、女性がシワを目立たなくするために行うプチ美容整形の代表格。ここ10年で、世界はもとより日本でも、ボトックス注射に対する抵抗感はほとんどなくなり、OL、主婦、女優が平然とクリニックに通うほど人気だ。

 そのボトックス注射がいま、イギリス男性、特にエリート層に人気なのだという。しかし、その目的はシワとりではなく、「制汗」なのだ。

 ボトックスとは、毒性の高いA型ボツリヌス毒素から抽出される成分を微量に注射することで、その箇所の筋肉の動きを弱める、というもの。これが女性のシワとり目的だと、眉間や目尻など表情筋のあるところに打って、いわゆる表情シワが出ないようにする、という仕組み。

 これを、発汗の多いワキや手の平などに打つことで汗腺の神経をブロックして、汗が出るのをコントロールすることができる、というのはまだ意外に知られていない。女性のシワとり目的の施術と区別として、欧米ではSWEATOXと呼ばれている。

 会議中や商談中に、汗のにじんだシャツが気になったり、緊張していないのに手から汗が流れ落ちる、という男度を下げる光景は避けたい、という意識の高い英国エリートビジネスマンたちが、こぞってクリニックに通っているという。ある英医療団体のリサーチによれば、今年の需要は3割増になったとか。1回およそ650ポンド程度で、効果は6カ月程度。

 日本でも行っているクリニックはあるので、英国エリートに倣って始める日本人男性もいるかもしれない。

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