東京ドーム7.5倍、広大過ぎる自宅の庭で迷子に

 オーストラリアで先日、3歳の女児が広大過ぎる自宅の庭で行方不明になるという騒ぎがあった。しかし飼い犬が女児に寄り添って体を温めていたおかげで、彼女は風邪を引くこともなく、無事に救出されたという。豪メディアが報じた。

 行方不明になったのは、豪東南部ニューサウスウェールズ州に住むデヴィッド・ベーコン夫妻の娘イモジェンちゃん。ベーコン夫妻の自宅の庭は86エーカー(東京ドーム約7.5倍)もあり、その広大な敷地内でイモジェンちゃんは夕方から約3時間の間、行方不明となった。

 ベーコン夫人は午後5時ごろ、6番目の子供で生後4週間の赤ちゃんにミルクをあげていたところ、イモジェンちゃんの気配が周囲にないことに気付いた。この家では3匹の犬を飼っており、イモジェンちゃんはよく犬小屋に遊びに行っていたが、そこにも姿は見当たらなかった。また、3匹のうちの1匹で2歳のサムも一緒に行方不明になっていた。

 ベーコン夫人は広大な敷地を探し回ったが発見できず、午後6時過ぎには警察、救急車、消防車が到着して捜索。一家の隣人たちも総出で捜索に協力してくれた。午後8時ごろ、警察らは家から2キロ西を捜索していたが、そこで消防隊の男性が「犬の小さな鳴き声」を聞いた。周囲を捜索したところ、木の下にサムがいて、その後ろにイモジェンちゃんがサムにもたれ掛かるような状態で発見された。

 警察や隣人たちは無事に戻ってきた彼女を見て喜び、皆涙ぐんでいた。しかしイモジェンちゃんは何が起こったのか理解できていなかったようで、全く泣いておらず、怖がる様子も見せなかったという。どうやら彼女は3匹の犬と一緒に羊を見に行き、2匹の犬は先に家に戻ってきたが、サムと一緒にそのまま羊を追いかけて迷子になったようだった。ベーコン夫妻はサムに感謝し、「彼は信じられないほど忠実」だと話した。

 自宅の庭で迷子になるとは一般的には考えられないことだが、広大過ぎる庭を持つ家庭は、犬を飼っておけば、いざという時このように助けになってくれるかもしれない。

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