「世界で最も平和な国」は? 日本3位

 英経済平和研究所(Institute for Peace and Economics)が8日、「世界で最も平和な国」のランキングを発表した。1位は2年連続でニュージーランド、2位はアイスランド、3位は日本だった。世界全体の平和度は、殺人、暴力的なデモ、犯罪への恐怖が5%と大幅に増加したため昨年より低下した。

 同ランキングは、近隣諸国との関係や凶悪犯罪の数、テロのリスク、軍事支出など内的要因と外的要因を組み合わせた23の指標から、世界149カ国の平和度をランク付けしたもの。

 4位以下はオーストリア、ノルウェー、アイルランド、デンマーク、ルクセンブルク、フィンランド、スウェーデンが続いた。カナダは14位、ドイツは16位、アメリカは85位で、イラクは2007年の調査開始以来4年連続最下位だった。

 西欧諸国はほとんどの国がトップ20に入り、またスカンジナビア諸国5カ国はすべてトップ10に入った。アメリカは85位だったが、政治的不安定さの減少、外国での衝突による死者数の減少によって、過去4年の調査では平和度の改善が最も大きかった。

 一方、平和度が最も大きく低下したのは南アジア。インド、スリランカ、パキスタンでは国内紛争や衝突による死亡者増、人権侵害に関係する事案が増加し、平和度が大きく低下した。また前年比で最大の低下を示したのは中南米で、理由は国内の暴力、殺人、犯罪と見なされる行為の増加だった。

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