段ボールに18億円など脱税額合計290億円(国税庁まとめ)

 国税庁は、前年度に全国の国税局が行った査察の結果を発表した。脱税事件は210件(前年度比2件増)で、脱税額は290億円(同60億円減)だった。

 そのうち、刑事告発したのは149件で、脱税額は255億円(同6億円増)。税目別で見ると、相続税が6件(同2件増)、源泉所得税も5件(同5件増)。業種別では不動産業15件、鉱物・金属材料卸業11件、建設業9件、商品・株式取引8件、キャバレー・飲食店7件となっている。

 また、隠ぺい場所としては、チール缶、居宅内に置かれた段ボール箱・菓子箱に約18億円の現金を隠していた例や、自宅庭の地中に7億円以上の金の延べ棒や金貨を隠していた例もある。

 近年は海外の事例も目立つようになり、タックスヘイブンに会社を設立し架空経費を計上していた企業や、国内に住民登録をせずに海外居住者を装って申告をしないものもあった。

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