ロシアの大富豪オレグ・デリパスカ氏の投資会社「Ｅｎ＋」は、近く開設予定の香港の商品取引所「ＨＫＭＥＸ」の株式10％を取得したと発表した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、今回の株式取得は、Ｅｎグループがアジア市場を開拓していく成長戦略に則ったもので、同グループは取締役を1人送り込むことになるだろう、としている。
デリパスカ氏は、露アルミ大手ＵＣルサールを今年に入り、新規公開（ＩＰＯ）を果たしたように香港とは深い関わりを持っている。今回の取得額は明らかにされてはいないものの、デリパスカ氏は、プーチン首相やロスチャイルド家とも昵懇の中でもあり、今後はロシア資本が香港にどの程度の影響力を持つようになるのか注目される。
