金正日総書記の私金庫「38号室」復活

 北朝鮮の金正日総書記が、自身の個人資産を専用で管理する私金庫「38号室」を復活させた、と韓国紙の朝鮮日報などが報じた。

 通称「38号室」とは部署の名前で、金総書記の私金庫として稼働してきたが昨年9月に通称
「39号室」に吸収合併された。「39号室」は共産党の裏金を扱うところとされる。

 しかし、米国をはじめ国際社会の制裁が進んでいく中で、「39号室」への資金の出入りを厳しく追跡調査しているとも見られており、専任の「38号室」を復活させる方が得策だと判断したようだ。

 金総書記の個人資産は謎のベールに包まれたまま。各国の諜報機関はもちろん、メディアも興味を持っている。昨年9月には、イタリア政府が、金総書記が購入する予定だったとされる豪華ヨット2隻(合計約17億円)への販売を認めなかったとも報じた。

 また、2006年には、スイスにあった4億ドル(約360億円)規模の金総書記の資金が、
ルクセンブルクに移されたという内容の報道が出たこともある。

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