医師は優遇?
IPO投資で1億円稼いだ方法はコチラ
IPOというノーリスクなおいしいアメは、証券会社にとっては、やはり優良顧客に「差し上げたい」に違いない。では、実際はどうなのか? 某大手証券会社の大都市の支店で勤務した元証券マンは次のように話す。
「わたしがいた支店は、医師の方がよく来る場所でした。それこそ口座には、1億円以上を入れてくれている方もいました。やはり長くお付き合いしたいので、IPOもよく配分することはありましたね」
ただ、お金があるだけではおいしい思いをすることは難しいという。というのも証券会社の各支店にはノルマがあるからだ。例えば、手数料合計、口座の預け入れ残高、口座開設数、投資信託の販売数など。また、月によってはセミナー出席者数の確保など。
「どうしても(ノルマを)取りたい時に、申し訳ないですが、力を貸してもらったことは何回もあります」という。手数料稼ぎのために、値がさ株を勧めたこともあったという。
ただ、証券マンもギブ&テイクで、顧客に泣いてもらったので、IPOの期待株を大口で差し上げることもあるそうだ。もちろん、担当顧客は一人ではなく、そこには「申し訳ないけど優先順位は付けさせていただいていました」という、われわれ投資家にとっては残酷な一面もあるようだ。