ポイント1 本棚は家族全員で共有
妻の本で占められていたリビングの本棚→夫、妻、子どもの本を一緒に入れる共有本棚に改造
四十万(しじま)さんは本棚には家族の本をごちゃまぜにして入れるように指示。そうすることで、夫が読んでいる本がわかったり、妻が夫に読ませたい本を、さりげなく置いておくことができるという。また、以前ご紹介した、本を置くときは「面出し」という、表紙を表に向けて陳列する。家族全員の本をひとつの棚に置くことによって、家族間での話題作りや、お互いの趣味の理解につながる。
背表紙が見える本棚のディスプレイ→麻布中学式本棚を参考にしたディスプレイ
麻布中学の図書室では狭い入口を通り抜けると、最初に目につくところに回転式の本棚があるという。生徒が見やすいように面出しで展示、しかも「ブラック・ジャック」などのマンガ本も。マンガを置くのは、まず手に取りやすいマンガから入り、半年後には星新一のショート・ショートを、1年経つころには夏目漱石の「こころ」を読ませるための、マンガから読書へとつなげる、麻布中学独自の方法。子どもに読書をさせるためには、マンガも一緒に置くということを四十万さんは提案した。