ロスチャイルド家御曹司、太平洋横断達成まであと10日

 1万2000本のペットボトルでつくった船で、3月末より米サンフランシスコから豪シドニーを目指して太平洋を横断中のロスチャイルド家御曹司、デヴィッド・デ・ロスチャイルド(David de Rothschild)氏(31)。108日間の航海を無事終え、今週、最終目的地であるシドニーを目指してニューカレドニアを出発することがわかった。

 デヴィッド氏はロスチャイルド家の相続人であり、また環境活動家、冒険家としても知られている。今年3月、デヴィッド氏はサンフランシスコからシドニーを目指し、「Plastiki号」で1万3000キロにおよぶ船旅に出発した。

 「Plastiki号」はデヴィッド氏が自己資金を投じて建造した、1万2000本のペットボトルをリサイクルして造った船。全長18メートルの6人乗りの帆船で、電気は太陽光による自家発電。船内にはキャベツ畑やハーブ園もあり、自給自足の生活ができる。

 約4ヶ月間の海上生活で一番辛かったのは「静寂と沈黙に耐えること」だったとデヴィッド氏は語っているが、今のところ航海は順調で、この経験を楽しんでいるという。シドニーへの到着は約10日後を予定している。

 デヴィッド氏の今回の航海の目的は、ペットボトルのリサイクルの重要性を世界の人々にアピールし、海の環境汚染・環境問題に関心を持ってもらうためだという。


デヴィッド・デ・ロスチャイルド氏(後ろはPlastiki号)

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