「餃子の王将」の2年11カ月ぶり失速は吉か?

 「餃子の王将」を運営する王将フードサービスが12日発表した6月の既存店売上高は、前年同月比4.1%減少した。減少は2007年7月以来、実に2年11カ月ぶり。だが、ユニクロのファーストリテイリングもそうだが、不況の勝ち組企業の両横綱だった2社の減速は、不況を脱しているという兆候という見方もできなくはない。

 王将の発表によると、客単価は1人あたり843円と前年同月とほぼ横ばい。ただし来客数は同4.2%減少した。これまでが順調すぎたこと、さらには、昨年6月はメディア露出で既存店実績が前年同月比125.9%と過去最高の伸び率だった反動もあるだろう。

 その一方で、外食産業では王者の日本マクドナルドが安売り路線から離れたりする動きも出ている。また、ファッションは高級ブランドが業績を回復させつつあり、景気の流れは少しずつ変化しているかのようだ。

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