挙式もできるフランスのシャトー・ホテル
フランスの古城ウェディングにおすすめのシャトーの1つは、ロワール地方東部にある「ヴェルリー城(CHATEAU de La VERRERIE)」。ミシュランガイドで世界一多くの星を獲得するシェフ、アラン・デュカス氏が会長を務める「シャトー&ホテル・コレクション」に属し、現在もオーナーのド・ヴォグエ伯爵夫妻が実際に住んでいます。
今回、「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」はこのヴェルリー城でレセプショニストとして働く日本人、渡辺和子さんにフランスのシャトーウェディングについてお話を聴きました。
ド・ヴォグエ伯爵が現在も住むヴェルリー城
湖に面して立つ外観は、まるで童話に出てくるような中世の古城。約500年の歴史を持つヴェルリー城は1600ヘクタールの敷地の中にあり、人里離れた深い森に囲まれています。広大な城の内、伯爵夫妻の居住区以外の一部、12室を客室として使用。時々、伯爵が8頭の馬と50頭の狩猟犬を引き連れて、狩に出る様子も見られます。
―ヴェルリー城の歴史と、その魅力を教えてください。
ヴェルリー城は15世紀末に、スコットランドのスチュアート家によって建てられました。1842年よりド・ヴォグエ家の所有となり、現在の城主ベロー・ド・ヴォグエ伯爵は6代目当主となります。
お城の2階部分にある12部屋を、宿泊施設として提供しています。ド・ヴォグエ家の先祖が使っていた部屋で、家具や本、写真などがそのまま残っています。城主はいまでも城内に暮らしていますので、改装されたシャトー風ホテルとは違い、誰かの家に招かれたような素朴な温かさを感じます。
歴史を感じる城内のほか、屋外に広がる豊かな自然もヴェルリー城の魅力のひとつです。町から離れていますので、夜は車の音もなく、静けさの中でよく眠れます。自転車とボートは無料でご利用いただけますので、お天気がよければ早めにチェックインされて、敷地内でゆっくりと過ごしていただくのがおすすめです。