「セントレジス」は日本の富裕層顧客を掴めるか

日本初進出、大阪で10月開業


セントレジス(大阪市)
 世界的なホテルチェーン、スターウッドホテル&リゾートの最高級ブランド「セントレジス」が、大阪のビジネス街に10月1日に開業する。入居するビルがこのほど完成し、宿泊の予約受付が始まった。日本の景気はいまひとつだが、「すでに、スイートルームのご予約もいただいております」(広報担当)という。富裕層の人気ホテルとなるだろうかー。

 「セントレジスホテル大阪」が入居するビルは大阪・本町地区。JR大阪駅があるキタと、難波のミナミを結ぶメーンストリート、御堂筋の中央に位置する。ビルは地上27階建てで、1、2階および11~27階がホテルだ。セントレジスとしては、世界で20番目で、日本には初進出となる。

 客室数は、スタンダードルームが148、スイートが12。気になる正規の宿泊料は、スタンダードが一泊1室6万9000円(税・サービス料込み)、スイートは4タイプあり、16万4000円(同)~80万円(同)。

 各部屋に42インチの大型テレビを設置するなど、趣向をこらす。最上級のロイヤルスイートは、独立したベッドルーム、リビング・ダイニングスペースを備え、部屋の広さは標準タイプの部屋(44平方メートル)の3倍以上としている。

 セントレジスの最大の特徴は、バトラーサービス。客室執事がいて、つかず、離れずの絶妙な距離で身の回りの世話をしてくれるという。

 海外でバトラーサービスのあるホテルを利用した50代の女性はこう話す。「ミュージカルのチケットをとったり、レストランを探してくれるコンシェルジェよりワンランク上。荷解き、荷造りなどもお願いできる。バトラーがついて7万円ほどなら、宿泊料は高くない」

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