セクハラ疑惑のHP社長が辞任、退職金は10億円

 米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)は6日、調査中だった従業員に対するセクハラの件で、行動規範に反する問題が見つかったとして、マーク・ハード最高経営責任者(CEO)が6日付で辞任したと発表した。暫定CEOとして、キャシー・レスジャク最高財務責任者(CFO)が就任する。

 HPによると、元契約女性従業員からの訴えで、ハード氏のセクハラ行為を調査する専門部会が社内に設けられ、その調査で「セクハラについての規定違反はないが、行動規範に反している」という結論を出した。

 ただし、詳細は非公表のために本当の理由がわからないものの、経費の不正請求疑惑が重なったという。その件で、今回の女性従業員が何かを掴んでおり、会社側に告発したのではないか、と見る報道もある、ハード氏は引責辞任を自ら決断した。

 ハード氏の退職金は1220万ドル(約10億4400万円)とされている。

 ハード氏は、女性名物経営者カーリー・フィオリーナ氏は後任。25年間NCRに勤務し、営業、販売畑で活躍し、社長も務め、純利益を倍増させた功績を持つ。ベイラー大学で経営学の学士号を取得している。


マーク・ハード氏

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