iPhone責任者が辞任=受信障害の責任か

 米アップルの多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)4」の技術責任者のマーク・ペーパーマスター(marc papermaster)上級副社長が退社した、ことがわかった。理由は明らかにされていないが、複数の米メディアの報道によれば、受信障害による責任を取っての辞任ではないかと見られている。

 ペーパーマスター氏は、IBMを経て2009年4月アップルに入社。IBMは当時、パワーPCチップ事業を同氏が統括していたために競合他社に転職しない契約を結んでいた。そのために、訴訟沙汰となり「職務停止命令」まで出た。そこまでしてスカウトした同氏だが、今回の辞任は、アイフォーン4の受信障害が明らかになった後だけに憶測を呼ぶ。

 ペーパーマスター氏を招き入れるにあたって、スティーブ・ジョブズCEOは当時「マークは経験豊かなリーダー」だと評していた。

 ペーパーマスター氏は、テキサス大学で電気工学専攻理学士号を取得。1988年にバーモント大学で電気工学専攻理学修士号を取得。IBMなどを経て、アップルに入社した。


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