エジプトの大富豪ナギーブ・サウィリス氏が、カイロのマハムード・ハリル美術館から盗まれたゴッホの絵画に100万エジプトポンド(約1500万円)の懸賞金をかけたことが25日に明らかになった。地元メディアが報じた。
サウィリス氏は、エジプトの大手携帯電話会社オラスコム・テレコムの会長。
今月21日、マハムード・ハリル美術館から盗まれたゴッホの絵画はケシの花を描いた作品で、5500万ドル(約46億5000万円)の価値があるとされる。マハムード・ハリル美術館には43台の防犯カメラが設置してあったものの、そのうち正常に作動していたのはわずか7台だった。検察当局は職務上の過失があったとして、文化省のシャーラーン次官と美術館の警備担当職員4人の身柄を拘束している。
同絵画は1978年にも同美術館から盗まれており、今回は2度目の盗難となる。