外国為替市場に「ミセス・ワタナベ」再び

 「ミセス・ワタナベ」再び。外国為替市場に、今、またこうした認識が生まれつつあるようだ。

 ウォールストリートジャーナル(WSJ)にも「世界の外為市場を席巻するミセス・ワタナベ」と題したコラムが掲載された。新聞に取り上げられる時には、ある程度その状況が顕著になった時でもある。

 ある著名FX投資家は「FX会社の人に聞くと、口座を開設して、トレードを続けるのは主婦が多いようだ」と話す。

 まして、現状は円高局面に突入しており、今後の米国経済次第では、さらにドル/円レートは史上最高値まで突き進む可能性もあり得るからだ。

 WSJによると、国際決済銀行(BIS)の発表では、世界の4月の為替取引額が1日当たり4兆ドル(約330兆円)に達したことになる。金融危機以前の2007年は3.3兆ドル、さらに言うならば10年前にはわずか1兆ドルの規模だった。

 機関投資家はもちろんのこと、ミセス・ワタナベも暗躍しているのか。FXの口座開設があまりにも簡単な時代となった今は、誰でも取引できる。「コツを掴んで、資金管理をちゃんとできる人であれば、FXは勝てるようになる」(前出のFX投資家)という。

 ただ、個人がプロの猛者たちと戦い続けて勝ち残るのは至難の業。健闘を祈る。

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