HPのハード前CEOがオラクル社長就任

 米ソフトウェア大手オラクルは6日、不適切な経理処理のため米ヒューレット・パッカード(HP)を辞任していたCEO、マーク・ハード氏がオラクル社長に就任したと発表した。社長のチャールズ・フィリップ氏は辞任した。

 発表によると、オラクルは創業者でCEOのラリー・エリソン氏の下に社長が2人いる体制で、ハード氏は社長として就任した。また、この人事に伴い辞任した、フィリップ社長は昨年末に辞意を伝えていたそうだが、サン・マイクロシステムズとの統合作業が完了するまで留意していたのだという。

 エリソン氏は「ハード氏はHPで素晴らしい仕事を手掛けてきた。オラクルでももっと活躍してくれることだろう」とコメントを発表した。

 ハード氏は、HP社では社長室所属の元契約社員との間の私的関係を隠ぺいするために、不適切な会計処理を行ったとして、取締役会から辞任を迫られ、HPを去った。これに助け舟を出したのが友人でもあったエリソン氏。かつてアップル社がジョブズ氏を追放したことと等しい、とNYタイムズに電子メールを送っていた。


マーク・ハード前CEO

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