公共施設の命名権、いわゆるネーミングライツのこれまでの最高取得額は、日産自動車による横浜国際総合競技場(横浜市)=2005年=で、4億7000万円であることがわかった。
これは、帝国データバンクが公表したネーミングライツの取得企業実態調査によってわかった。2002年から2010年6月までに公共施設のネーミングライツを取得した企業99社を対象に調査した。ランキング上位10位は次のとおり。
1位 4.7億円 日産スタジアム 横浜国際総合競技場
2位 3億円 MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島新広島市民球場
3位 2.4億円 味の素スタジアム 東京スタジアム
4位 1.2億円 日本ガイシスポーツプラザ 総合体育館
4位 1.2億円 東北電力ビッグスワンスタジアム 新潟スタジアム
6位 1億円 フクダ電子アリーナ 等蘇我球技場
6位 1億円 Yahoo!BBスタジアム グリーンスタジアム神戸
8位 9000万円 アウトソーシングスタジアム日本平清水 日本平運動公園球技場
9位 8000万円 ニッパツ三ツ沢球技場 三ツ沢公園球技場
10位 7000万円 ホームズスタジアム神戸 神戸御崎公園球技場
ネーミングライツ取得企業99社のうち、最も多い業種は製造業の30社。本社などの拠点がある企業が、公共施設のネーミングライツを取得する例が多いようだ。宣伝広告が重視される小売業よりも製造業が多いが、一部では、自治体から企業に対して「過度の期待をしすぎ」との指摘もある。
また、99社のうち、2008年度~2009年度の2年連続で黒字を維持したのは62社となった。連続欠損は8社だった。