「キム・ヨナ引退」報道の真相

 「キム・ヨナ引退」。カナダから米LAに練習拠点を移したばかりのフィギュアスケート五輪金メダリスト、キム・ヨナ選手(20)が、グランプリシリーズに出場しないのではないか、との報道が発信され、韓国メディアなどは色めきたった。

 これはLAを拠点とするLAタイムズのブログで、フィギュアスケート専門記者フィリップ・ハーシー氏が、グランプリシリーズに出場しないような気がする、と書いたもの。

 ヨナ選手は現在、10月のアイスショーの準備中。コーチだったブライアン・オーサー氏を解任し、現在はメインのコーチがいない状態。来年3月の世界選手権への出場は明言しているものの、その後のことについては名言は避けている。以前から興味を持っていたプロ転向というシナリオを選択肢の一つとして持っているということなのだろうか。

 ハーシー記者は、バンクーバー五輪の男女の金メダリスト、つまりヨナ選手と、エヴァン・ライサチェク選手は「選手活動を終える可能性が高いようだ。引退の時期としては、今は悪くない」と主張している。

 いずれにせよ、現状のようにコーチなしで戦えないことは確か。新拠点のLAは、プロ、アマどちらの道を選ぶにしてもスケート環境は抜群で、こうした報道が出る一つの要因となっているのかもしれない。キム・ヨナ選手に、まだ幾分迷いがあるのかもしれない。

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