おそらく中国で最も美しい女性教師

 中国全土から優秀な学生が集まることで知られる北京大学。この大学で今、最も美しい教師と言えば戴菲菲さん(25、ダイ・フェイフェイ)だろう。身長1メートル72、体重53キロと抜群のスタイルを持つ元新体操選手。2001年に北京で行われたユニバーシアードで「縄」「棒」の2種目で優勝するなど新体操の世界で華々しく活躍した。

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戴菲菲さん(ダイ・フェイフェイ)
 一方で、北京大学で広告学の学位を取得し、大学に留まり教師の仕事に。また空いた時間を使って、モデル業なども行っているという。

 体操選手から大学の教師へ、そしてモデル業と多彩な活躍を見せる戴菲菲さんだが、新体操を始めたのは意外にも遅く、戴さんの両親は芸術の心を養おうと3歳から将棋を習わせた。

 父親がこの方面に才能があると考えたからで、実際、戴さんはプロの棋手。それ以外にも、幼いころから琴や絵画、ダンスなど様々な習い事をして才能を開花させていった。しかし、ダンスのコーチは彼女の体型があまりにも細すぎると体操で鍛えることを勧めたが、体操をするにしては背が高すぎた。そこで彼女は新体操を始めることになったというわけだ。

 この時すで7歳。新体操のコーチは彼女の体の固さに悩まされたという。それに加え、どんなに寒くても暑くても毎朝5時からの練習。戴さんはコーチの目から逃れようといつも列の後ろに並んでいた。

 しかし、ある出来事が彼女を変えた。ある朝の練習で先生がひっぱって、彼女が体を後ろにそり上げた時、腰の周辺にものすごい痛みが走った。その瞬間、彼女は先生の手に噛みついたのだ。先生は7歳の子がまさかこんな風に反抗してくるとは思ってもいなかったのだろう、彼女をひっぱたいた。

 戴さんは怖くて痛いという中で、全員から注目されるほど泣きわめいた。先生はそのあとは何も言わず、彼女を事務所へ連れて行き、涙が止まるのをひたすら待っていた。これ以降、戴さんは先生に従うようになった。元々負けん気が強かった彼女はさらに努力を重ね、徐々に認められていく。

 13歳になったころ、戴さんは江蘇チームを代表する選手となっていた。さらに広東チームのメンバーに加わり、チームのリーダーを務めるまでになった。チームを率い、大会で金メダルを獲得。ユニバーシアードでも代表チームに選ばれ優勝を果たした。

 7歳から体操を始め、12歳で広東新体操チームに参加し全国大会で優勝。2001年のユニバーシアードでは2種目で金メダル。その後は北京大学に入学し広告学専攻。こうした経歴をもつ戴さんは深センで行われるユニバーシアード2011の誘致大使も務め、誘致にも成功した。

 ちなみに英語も流暢だという戴菲菲さん。北京大学で最も美しい教師は、今後どんなところで活躍を見せてくれるのか注目だ。


戴菲菲さん(ダイ・フェイフェイ)

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