AKB48、3カ月間で経済規模は8倍に?

 たかが、じゃんけんが巨大なビジネスになる。それは9月21日に日本武道館で行われる「AKB48 19thシングル選抜じゃんけん大会」だ。今年6月に行われた選抜総選挙に次ぐ大イベントだが、その間わずか3カ月たらずでAKBの経済規模は少なくとも2倍以上になっていた?

 総選挙の会場は東京ドームシティJCBホール、じゃんけんの会場が日本武道館。ここに読み解く一つのカギがある。前者の会場使用料が220万円~で、後者が480万円~となっている。

 会場選びは音楽業界関係者にとって重要。儲けの出る損益分岐点を探らなければならず、かつては業界特有? 興行特有のドンブリ勘定で行われていた会場選びは、ビジネス化された現代では、より正確に黒が出るように予測が行われている。

 じゃんけんで武道館を使うのは贅沢とも言えるが、マスコミ関係者からは「やろうと思えば、東京ドームでもできただろう」という声も出ているのだ。

 というのも、じゃんけんは全国29ヵ所、全42スクリーンで公開されるから、日本武道館という会場は控えめだと見える。ただ、東京ドームでのライブは、AKBが目標と公言する会場だ。これは、とっておきの場所であり、今回の会場に選ばなかったのは、まだまだこれから一稼ぎもフタ稼ぎもできそうだと見ているからだろう。

 ちなみに、東京ドームは5万5000人収容で、会場使用料は1750万円~。総選挙の会場と比べれば使用料は約8倍。多く見積もれば、経済規模は3カ月で8倍? という見方もできなくはない。じゃんけんで選抜メンバーを選ぶことができるくらいになったのだから…。

 ただ、東京ドームは「来年以降のお楽しみ」にとっておけば、まだまだAKB48はビジネスになるはずだ。


AKB48総選挙の上位3人。左から 前田敦子、大島優子、篠田麻里子の3氏。

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