セラーとボトル――ワインに匹敵するプレミアな味
川島良彰氏
もともと静岡のコーヒー焙煎卸業を営む家に生まれた氏は、エル・サルバドルの大学に留学。その後休学して現地の国立コーヒー研究所に入所し、コーヒー栽培のすべてを学んだ。その後UCC上島珈琲株式会社に入社し、農園開発に携わりながら、買い付けや調査を行った。そしてその名を一躍高めたのが、絶滅したと伝えられていた幻のコーヒー「ブルボン・ポワントゥ」の復活。65年ぶりの快挙に、抜きん出たクオリティとレア度、その高価格による話題性が華を添えた。
そして川島氏がこの9月に自信を持って発表したのがブルーマウンテンコーヒー。日本の喫茶店でも長らく高級品の代名詞だったが、そのブランド力の強さから拡大生産が続き、逆に氏がジャマイカ在住時の80年代に扱っていた高品質なものが手に入らなくなった。ところが昨年10月に現地の農園主であるシャープ兄弟が東京のセラーを訪れたことから、その味の再現するプロジェクトがスタート。グラン クリュのブルーマウンテン用の特級畑を峻別し、完熟した豆の収穫まで立ち会った。
まさに日本が世界に誇る珈琲文化のひとつの到達点。シャンパンボトルから立ち上る芳香と至福の味をぜひ試していただきたい。
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