日本の折り紙をコンセプトにしたスーパーヨットが誕生

数年以内に実現可能?続々発表される未来のヨット

 世界の富豪たちのライフスタイルに必須の海の乗り物といえば、やはりスーパーヨット。数十億円から数百億円という桁外れな価格とその規模でよくメディアに取り上げられますが、世界のデザイナーたちもスーパーヨットに大いにイマジネーションを掻き立てられるようで、従来の概念を打ち砕く未来のスーパーヨット構想が次々に発表されています。

 今回、「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」は、今年発表された話題のスーパーヨットの中から、特に注目のデザインを紹介。いずれもヨット業界関係者や富裕層たちの大きな注目を集めるもので、技術者や出資者が集えば、今後数年以内に実現可能とも言われています。

日本の折り紙に着想を得たスーパーヨットとは?

 日本伝統の折り紙から着想を得たスーパーヨット、「オリガミ・スーパーヨット(Origami SuperYacht)」が先日発表されました。イタリア人デザイナーのファビオ・フェデリチ氏が設計したスーパーヨットで、このデザインで同氏は国際的ヨットデザイン賞「ミレニアム・ヨット・デザイン・アワード(Millennium Yacht Design Award)」を受賞しています。




 一見、単純な箱のように見えるヨットは、船体上部が折り紙のように重層的に折り畳まれた構造になっていて、開くと広々とした多機能メインデッキが現れる革新的デザイン。船体を閉じた状態では高速航行するために最適のシンプルな形になりますが、内部にはテラス、プール、ベッドルームなどゴージャスでラグジュアリーな空間が広がっています。現在はまだデザインの段階ですが、実際に建造された場合、価格は760万ドル(6億3000万円)以上になると予想されています。

 フェデリチ氏はCNNのインタビューに対し、「従来のボートと全く異なるイメージのヨットを作りたかった。ヨットの柔らかい流線型フォルムとは逆のスタイルを取り入れたかった」と語っています。

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