米不動産王トランプ氏が大統領選出馬を決意

 米不動産王の大富豪ドナルド・トランプ氏(64)が5日、米FOXテレビなど複数のメディアに出演し、2012年米大統領選挙への出馬意向があることを明らかにした。

 仰天計画に各メディアは大騒ぎで、「ニューヨークからホワイトハウスへ」などという見出しが躍った。FOXニュースで、出馬の可能性について、トランプ氏は「冗談ではない。人生で初めて真剣に考えている」と、本気であることを強調した。

 これまでは、政界入りについては、興味がないことを強く名言してきた不動産王。だが、昨今のアメリカという国家の国際的地位が以前とは相対的に低下していることが、許せないのだという。負けず嫌いなトランプ氏らしい動機だ。

 話題づくりのうまいトランプ氏。資産は4000億円以上ともされる大富豪で、富裕層に冷たいオバマ現大統領とは反対の政策を打ち出してくれるのだろうか。いずれにせよ、今後の言動にいやがうえでも注目は集まる。

 大富豪の大統領選と言えば最近では1992年、ロス・ペロー氏が出馬。一時は世論調査でトップ支持を集めたほどだったが、突然の不出馬宣言、さらには正式出馬と態度を二転三転させたために結局は当選しなかった。

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