パナソニックが三洋、パナ電工株の8割超取得

 パナソニックは7日、連結子会社の三洋電機、パナソニック電工の2社の株式公開買い付け(TOB)が終了したと発表した。来年4月に完全子会社化を目指す。

 発表によると、取得割合は議決権ベースでは三洋が80.98%、パナ電工が83.93%。完全子会社化への決議にあたっては3分の2の賛成が必要となるが、これでほぼ確実にしたことになる。

 今回の資金捻出については、最大5000億円規模の公募増資を計画していたが株式価値が希薄化するという懸念もあり、約8000億円は手元の流動資金や借入金を充てるという。

 両社は、これまで培ってきた企業文化が根強くパナソニック本体とは、完全に意志統一することは難しいと見られてきた。完全子会社化へ踏み切った理由の一つに、そうした点があると言われている。

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