スウェーデン・アカデミーは7日、2010年のノーベル文学賞に、ペルーの小説家マリオ・バルガスリョサ氏に決定したことを発表した。
賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)。スウェーデン・アカデミーはバルガスリョサ氏の授賞理由として「権力構造に対する個人の抵抗についての鋭くえぐった」としている。
リョサ氏は、1936年にペルーで生まれ、スペイン・マドリード大学に学び、フランスでジャーナリストとして活動。1966年には代表作とされる「緑の家」で、ペルー社会の貧富の激しい現状を訴えて高い評価を得た。
一方、日本の村上春樹氏は、今回も有力候補と目されながらも、手が届かなかった。