中国の長者番付は無意味だ?
中国でも毎年発表される、億万長者ランキングは、国内でも華々しく取り上げられ注目を集める。だが、ランキングは本当なのか? 社会学の教授である曹氏は「表に出てこない“隠れた富豪”の存在は、財産の統計制度が不完全であるための産物」と話し、「伝統的に“財産を隠す”観念がある中国で、果たして億万長者ランキングを公表するのは、そんなに簡単なことだろうか」と疑問視している。
金融危機による世界的な不況の波の中で、中国の驚異的な回復力は深く人々の印象に残っている。2009年中国の国内総生産は33,5万元に達し、8.7%成長した。この経済発展と並行して富豪の数も急増。2010年米フォーブス誌が発表した全世界の富豪ランキングでは、2009年には28人だったのが、64人に増加した。
だが、こうした表に出てくる中国の富豪は全体のほんの一部という見方が大半だ。華々しく富豪ランキングが発表される一方で、中国の民間のお金持ちは影を潜めている場合が多いのだ。