水嶋ヒロさんは出版業界を潤す「金のなる木」

取次業者からもすでに問い合わせ


水嶋ヒロさん(中央)
 人気俳優の座を捨て作家活動転身のため芸能界を引退した、水嶋ヒロさん(26、本名・齋藤智裕)。「第5回ポプラ社小説大賞」を受賞という華々しい再登場をするとはだれも思っていなかっただろう。取次業者からは「いつ出版するのか」という問い合わせが相次ぐなど、出版業界は早くも大きな期待を寄せている。

 同賞は今回が第5回目にあたるが、2~4回目までは大賞なし。今回は1285通の応募の中から、いきなり処女作「KAGEROU」を応募した水嶋ヒロさんが大賞に輝いた。

 ポプラ社の坂井宏先社長も自ら目を通し「読みだすとドキドキするインパクトを感じた」という作品。それは、命をテーマにした小説で、SF、ファンタジーなどジャンル分けしにくいそうだが「荒削りながらもパワーがあった」というのが選考委員たちの中の評価だったようだ。

 ただ、9月に引退を発表して11月1日に受賞というのは話がうまくいきすぎてはいまいか。

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