クリスチャン・ルブタン氏の趣味は空中ブランコ

 仏高級シューズブランド「クリスチャン・ルブタン」の創業者でデザイナーのクリスチャン・ルブタン氏(46)が、自身の趣味は空中ブランコで、パリのアトリエの天井には空中ブランコが吊るされていると明らかにした。

 ルブタン氏は1987年のヴィム・ヴェンダース監督の映画「ベルリン・天使の詩」を観たのをきっかけに、空中ブランコに興味を持つようになった。以来、20年以上空中ブランコに熱中し、2006年にはパリのアトリエの一室に、床から4.5メートルの高さに空中ブランコのバーを2つ設置。朝、個人的に空中ブランコの練習をしているという。またポルトガルの海岸沿いに購入した新しい家の庭にも、ブランコを設置中なのだという。

 フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューに対し、ルブタン氏は「空中ブランコはスポーツとダンスの間にあるものだと思っています」と語る。「空中で持ち上げられて、空間を動くことに何かがあるんです」「私はバーベルを上げたりしたくないし、ダンスは振り付けがある。空中ブランコは見るのは楽ですが、すごく難しい。また個人的なもので競争力がなく、他の誰のためのものでもない。自分のためにやるものです。」(ルブタン氏)

 ルブタン氏の家を訪れる人は誰もが空中ブランコに反応し、試したがるそうだ。以前、ルブタン氏の若い歌手の友人がアトリエにステージショーのための靴を受け取りに来た時、ブランコのバーを見たが、彼はルブタン氏が空中ブランコができるとは信じなかった。そこで、彼の目の前で実際にブランコをやってみせたのだという。ルブタン氏は「今、彼は私を紹介する時、『彼がクリスチャン。シューズデザイナーで曲芸師なのさ』と言うよ」と語っている。

 アンジェリーナ・ジョリーやキャメロン・ディアス、マドンナなど、世界中のセレブリティを魅了し続ける高級シューズブランド「クリスチャン・ルブタン」。そのデザインは、実はこんな意外な趣味が刺激となって生まれているのかもしれない。

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