特許資産ランキング2009、パナソニックが1位

 パテント・リザルトは8日、企業が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「2009年度 全業種 特許資産の規模ランキング」を発表した。トップ3はパナソニック、トヨタ自動車、東芝だった。

 同ランキングは2009年4月1日から2010年3月末までに日本の特許庁に新たに登録されたすべての特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を算出し、企業ごとに総合得点を集計したもの。

 上位10社中で最も上昇率が高かったのは、7位のデンソー。同社の注目度の高い特許には「省燃費を確保しつつ、快適性の高い空調管理をするハイブリッド車両」に関する技術や、「周囲の障害物等を検知して駐車支援を行うシステム」に関する技術などがある。

 また上位10社中で特許1件当たりの得点が最も高かったのは、シャープ。登録件数は上位10社中で最も少ないものの、注目度の高い特許を多く保有していることから5位にランクインした。異なる方向からディスプレイを観察する2人の観察者が、互いに異なるイメージを見る「マルチプルビュー方向性ディスプレイ」に関する技術や、電子書籍などを広く普及するための「ネット上の課金対価収受システム」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられる。

【特許資産の規模ランキング 2009年】
順位(前年):企業名、特許資産規模(pt)、前年比、登録件数
1位(1):パナソニック、198,562、-2.1、5,305
2位(2):トヨタ自動車、158,181、-2.7、4,126
3位(4):東芝、138,865、21.1、3,561
4位(5):ソニー、130,140、17.9、4,508
5位(3):シャープ、111,245、-8.3、2,672
6位(6):セイコーエプソン、107,735、-0.5、3,034
7位(9):デンソー、105,187、28.3、3,079
8位(7):キャノン、101,128、-0.1、3,518
9位(8):三菱電機、86,642、-2.3、2,795
10位(10):本田技研工業、79,662、3.8、2,999

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