10社に1社が女性社長、日本大学出身が最多

 東京商工リサーチが、全国の「女性社長」に関する調査結果を発表した。全国約209万件の会社のうち、10人に1人が女性社長で、出身大学は日本大学が最も多いことが判明した。

 調査結果によると、都道府県別で女性社長数が最も多かったのは、東京の5万3,119人。次に大阪1万8,235人、神奈川1万4,911人が続いた。これに対して女性社長数が最小だったのは鳥取で797人だった。「女性社長率」は、全国平均が10.1%で、最も比率が高かったのは東京の12.7%だった。

 産業別構成比では、最も比率が高いのが飲食業や教育関連などを含むサービス業他の34.8%。売上高別の上位5社は、トップが玩具販売の日本トイザらス(神奈川、モニカ・メルツ社長)、2位がガソリンスタンド経営の一光(愛知、矢野裕美子社長)、3位がパチンコホール経営の平成観光(岐阜、東野房子社長)、4位が出版大手の講談社(東京、野間佐和子社長)、5位は人材派遣大手のテンプスタッフ(東京、篠原欣子社長)だった。

 出身大学別では、トップが日本大学の192人、2位が青山学院大学173人、3位が慶応義塾大学172人だった。国公立大学は、31位に東京大学42人、47位に京都大学33人が入った。また上位30位までに医科大、美大など13校の女子大学がランクインした。

 これまで女性社長は、会社経営を親や配偶者などから事業を引き継ぐという同族継承パターンが多かった。しかし最近は、生活や地域に密着したユニークな視点、肩書きや属性にとらわれない人脈を活用してビジネスを立ちあげるケースが出ているという。

 同調査は、2010年7月15日時点の約209万件の代表者データから、女性社長21万2,153人を抽出したもの。

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