成長率トップは4210%のグリー

 監査法人トーマツは、テクノロジー企業成長率ランキング・第8回「デロイト 日本テクノロジー Fast50」を17日に発表した。SNSを運営するグリーが過去3年間の売上高成長率4210%を記録し、2年連続で1位。上位50社中、未上場企業が過去最多の20社も入った。

 グリーの株価はこのところ動きが冴えないが、2010年7~9月期の経常利益は前年同期比57%増の62億円と大幅増益。また売上高も124億円と同81.5%増加。同社の四半期報告によると、同年9月末の「GREE」のユーザー数は2246万人。「ソーシャルゲームに関連した月額課金メニューの利用拡大を推進し、収益基盤の安定性向上を図った」としている。

 なおランキング2位は、過去3年間の売上高成長率695%を記録したリブセンス(未上場)で、人材事業と不動産事業を中心にインターネットメディアを運営。3位にはレーザープロセス装置の開発から販売までを手掛けるフェトン(未上場)がランクインし、成長率306%を記録した。4位には画像処理技術の研究・製品開発を行うモルフォ(未上場)、5位には樹状細胞ワクチン療法の研究開発を行うテラがそれぞれランクインした。

 トーマツは「現在の厳しい競争環境の中では、細分化し続ける市場ニーズに応じた競争優位性をもつ新たな製品やサービスを迅速に開発し、提供していくことが成長のカギと考えられる」としている。

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